0xDB コマンド

0xDB Command

インタラクティブモードでの設定を行う替わりに、書式モード(バイナリモード・アスキーモード)では、コマンドによりモジュールの動作(リセット・サイレント解除)や設定を行えます。

コマンド書式

書式は先頭をDBとし、コマンド種別およびコマンドごとに決まるパラメータとなります。

番号

名前

データ形式

バイト数

解説

1

対象

OCTET

1

0xDB

2

コマンド種別

OCTET

1

下表に解説

3

パラメータ

種別による

種別による

設定データを示す。

例えばアプリケーションIDを 0x12345678 に設定する場合、コマンド種別が F2 で、パラメータが 00 12 34 56 78 、コマンドは DB F2 12 34 56 78 となります。

アスキー形式(チェックサム省略)では :DBF212345678X となります。コマンド発行後には応答が戻ります。

バイナリー形式では、0xA5 0x5A ... XOR という加工が必要になります。 DB F2 00 12 34 56 78 というコマンドに対してバイナリで A5 5A 80 07 DB F2 00 12 34 56 78 21 という 12 バイトを送ります。

(インタラクティブモード中での入力はしないでください)

コマンド種別

コマンド 種別

機能

説明

パラメータ

応答

対応バージョン

F0

ACK

ACK 応答の要求を行う。

なし

OCTET 0xDB OCTET 0xF0 OCTET 0x01

v1.2以降

F1

モジュールアドレス

モジュールアドレス情報などを表示する。モジュール起動時にも出力される。

なし

OCTET 0xDB OCTET 0xF1 BE_DWORD アプリケーションID BE_DWORD バージョン番号 OCTET IDアドレス(1バイト) BE_DWORD モジュールのシリアル番号 OCTET 0:通常 1:サイレントモード中 OCTET 0:ネットワークDOWN, 1:ネットワークUP

v1.2以降

F2

設定

モジュールに設定します。設定後、設定内容は「セーブ&リセット」しない限り反映されません。応答はコマンド種別F3の設定値となります。

別表参照

成功すればコマンド種別F3 で、設定した内容が報告される。失敗すればコマンド種別 F3、パラメータ FF が報告される。

v1.2以降

F3

設定取得

モジュールに設定内容を要求します。

v1.2以降

F8

モジュール制御

■ 0x10 サイレントモードで起動したモジュールを稼働状態にする。

■ 0x10 OCTET 0x10

■ 0x10 OCTET 0xDB OCTET 0xF8 OCTET 0x11 OCTET 0:サイレント 1:解除

v1.2以降

FD

クリア&リセット

不揮発領域をクリアして無線モジュールをリセットします。

なし

応答はありません。 リセット後に始動メッセージが出力されます。

v1.2以降

FE

セーブ&リセット

データをセーブして無線モジュールをリセットします。

v1.2以降

FF

リセット

無線モジュールをリセットします。設定内容は破棄されます。

v1.2以降

パラメータ (F2, F3)

設定(F2)、設定取得(F3) 時のパラメータは、設定種別と設定内容を列挙します。設定内容は種別によって書式が変化します。

番号

名前

データ形式

バイト数

解説

1

設定種別

OCTET

1

設定の種別を示す。 0xFF は無効・エラーを意味し、続く 設定内容は格納されない。

2

設定内容

種別による

種別による

設定データを示す。

設定種別ごとのパラメータを解説します。 ※ 0xFF(OCTET) 0xFFFF(BE_WORD) 0xFFFFFFFF(BE_DWORD) の場合は、無効値として無視されます。

設定種別

名前

設定データ形式

バイト数

解説

対応バージョン

0x00

アプリケーションID

BE_DWORD

4

アプリケーションIDを設定する。※

v1.2以降

0x01

チャネルマスク

BE_DWORD

4

利用するチャネルを指定する(ch11 なら 1UL << 11 = 0x800)

v1.2以降

0x02

出力設定

BE_WORD

2

再送回数と電波の出力を設定する。 下位の1バイトのみを使用し、再送回数を上位4ビット、電波の出力を下位4ビットで設定する。 例)再送回数を8回、電波の出力を3(最大出力)に設定する場合は 0x0083 を指定します。※

v1.2以降

0x03

ID

OCTET

1

0x00: 親機 0x01~0x64: 子機ID指定 0x78:子機ID未指定

v1.2以降

0x04

役割

OCTET

1

子機のみ有効で、以下のいずれかを指定します。通常はネットワーク層を利用しない配送方式を選択してください。 ■ ネットワーク層を利用しない配送方式: 0 -> 通常の指定(親機または子機) 1-3 -> 中継子機(id 指定で 1~100 または 120の子機指定と同時に指定します。)1~3 は最大中継段数です。この中継方式は受信したパケットを中継段数が指定回数になるまで再送を繰り返す方式ですので、中継機の配置や数によっては重複したパケットが中継されることになります。 ■ ネットワーク層を利用する配送方式: (書式モードのみ) 11 -> 親機 12 -> 中継機 13 -> 子機 ■ サイレント モード: サイレントモードでは起動時に受信回路を開きませんので、解除コマンドを実行するまでは無線パケットに応答する事はありません。 設定は上記指定に 80 を足します。 例えば 93 を指定すると「ネットワーク層利用かつサイレントモード」となります。※

v1.2以降

0x05

中継レイヤ

OCTET

1

中継レイヤ番号です。中継機は中継レイヤ数の上位(より小さい値)の中継機・親機に接続を試みます。本設定は役割がネットワーク層を利用する配送方式で中継機に設定しているときにだけ設定してください。※

v1.2以降

0x06

UARTモード

OCTET

1

0:透過モード 1:書式・アスキー 2:書式・バイナリ 3:チャット 4:プロンプト無しチャット

v1.2以降

0x07

UARTボーレート

BE_DWORD

4

ボーレートを指定します。※

v1.2以降

0x08

UARTパリティ

OCTET

1

以下の設定の組み合わせで、各設定値の総和を指定する。 Parity = 0: None, 1: Odd, 2: Even Stop = 0: STOP 1, 4: STOP 2 Bit = 0: 8Bit, 8: 7Bit 例)7E1 なら 8+2+0=10(0xA) を指定します。

v1.2以降

0x09

暗号化設定

OCTET

1

0: 暗号化なし 1: AES128bit暗号化

v1.2以降

0x0A

暗号化キー

OCTET[16]

16

16バイトの暗号化キーを指定します。インタラクティブモードでは設定できないバイナリ列を格納できます。この場合、インタラクティブモードの表示が崩れる場合があります。

v1.2以降

0x0C

区切り文字の指定

BE_WORD

2

区切り文字列の指定を行います。(0x00-0xFF)

v1.2以降

OCTET

1

最小パケットサイズを指定します。(1-80)

OCTET

1

未入力タイムアウトを指定します。(0, 10-200)

0xFF

エラー

無し

0

エラーや異常を示します。

v1.2以降

凡例

  • OCTET: 8bit=1バイトを示す。

  • BE_WORD: ビッグエンディアン 2 OCTETを示す。例えば 0x1234 は 0x12 0x34 の順に並びます。

  • BE_DWORD: ビッグエンディアン 4 OCTETを示す。例えば 0x12345678 は 0x12 0x34 0x56 0x78の順に並びます。

最終更新