Custom Defaults
カスタムデフォルト機能の解説を行います。ファームウェアバイナリに設定情報を付記した設定済みファームウェアバイナリが利用できます。例えば、ボーレートを最初から設定したファームウェアを作成しておけば、毎回インタラクティブモードなどで設定する必要がなくなります。
※ 本機能はApp_Uart、App_IOに対応しています。
インタラクティブモードで必要な設定を済ませ、動作確認を行っておきます。
TeraTerm など xmodem プロトコルのダウンロード可能なターミナルソフトを用います。インタラクティブモードの入力待ち状態で (何か入力して設定待ち状態では動作しません)、xmodem のダウンロードを行います。(xmodem はチェックサム、128バイトパケットで、後に拡張された 1KB や CRC ではありません)
TeraTerm では、以下の操作を行います。
File->Transfer->XMODEM->Receive... を選択します。
Option を Checksum、Binary を選択しておきます。
書き出すファイル名を指定します。
Open (開く) ボタンを押します。
成功すれば、指定したファイル名のファイルが出来上がり、サイズが128バイトになっているはずです。xmodem の実装によってはこれより小さいサイズになることもあります。
ダウンロードした設定ファイルをファームウェアの末尾に連結します。コマンドライン、ファイル連結ツールなどを利用します。
出来あがったカスタムファイルを TWELITE に書き込みます。上記の例では App_Uart_custom_1_2_X.bin です。
起動してインタラクティブモードでは、最後の方に C- と出ます。この C はカスタム設定がロードされたことを意味します。
モジュール始動時にカスタム設定を読み込み、続いて不揮発領域に保存された設定を読み出します。保存された設定情報が存在する場合は、インタラクティブモードでは以下のように CE と表示されます。動作確認時は必ず保存された設定を消去してください。
※ 保存された設定を消去するには、インタラクティブモードで R 入力後、S を入力します。
Other Features
ファームウェアバイナリに設定情報を付記した設定済みファームウェアバイナリが利用できます。例えば、ボーレートを最初から設定したファームウェアを作成しておけば、毎回インタラクティブモードなどで設定する必要がなくなります。
UART の入力バッファは、入力側が 4KB、出力側が 4KB 確保しています。UARTを2系統出力させる場合は、各系統ごとに 入力 2KB、出力 2KB を利用します。
書式モードやチャットモードでは1系列単位で送信を行うためバッファのサイズを意識する場面は多くありませんが、透過モードなどで連続的に系列を投入する場合、書式モードであっても多数の系列を一度に投入する場合は、このバッファを上限として入力されます。出力についても、ボーレートが遅いにもかかわらずこれ以上の無線パケットが伝送されると、UART 出力が間に合わなくなります。
バッファの上限を超えた場合は、その境界でのデータは保護されません。データ抜けが発生します。特に入力側では後述のフロー制御ピンを参照することを検討してください。
入力側のフロー制御について RTS ピン同様の振る舞いをするように実装しています。使用するピンは DIO5 で、監視対象は主UARTポート(UART0)です。入力受付不可時は Hi、入力可能時は Lo となります。出力側のフロー制御には対応しませんので、受信側では十分なボーレートと処理速度を準備してください。
電源投入、リセット直後は Hi で、UART が初期化されると Lo になります。
UART の入力バッファが 7/8 を超えたときに Hi になり、下回ると Lo になります。
透過モード(D)では、パケット送信中は Hi になります。
データー抜けが発生する場合は再送回数を増やしてください。再送回数はインタラクティブモードで設定できます。(x: set RF Conf)