Chat Anywhere
MONOSTICK-モノスティックをパソコンやスマートフォン、タブレット端末のUSBポートに接続することで複数の端末同士でテキストチャットをすることができます。
イーサーネットやWiFi等のネットワーク環境が無い場所でもどこでも無料でテキストチャットが行えます。
MONOSTICK-モノスティックに書込まれているアプリを「シリアル通信アプリ」に書き換える必要があります。アプリの書換えは「TWELITE STAGE」で簡単に行えます。
TWELITE STAGEをインストールして、メニューから[アプリ書換]>[TWELITE APPSビルド&書換]>[App_Uart]を選択すると書換えができます。
パソコンを2台以上用意して下さい。(複数人でチャットできます。)
それぞれのパソコンのUSBポートにMONOSTICK-モノスティックを接続して下さい。
TWELITE STAGEのメニューから[ビューア]>[ターミナル]を選択してください。
キーボードから文字を入力するとMONOSTICK-モノスティックが接続された全てのパソコンのターミナル上に表示されます。
接続しているシリアルポート名(Windows では COMポート)を調べて設定して下さい。(Windows の場合はデバイスマネージャを用いるのが簡単です。)
それぞれのパソコン上でターミナルソフトウエア( TeraTerm等)を起動して下さい。
ターミナルソフトウエアの通信設定を「115200bps/8bit/パリティ無し/ストップビット1/フロー制御なし」にして下さい。
ローカルエコーは OFF に設定してください。
キーボードから文字を入力するとMONOSTICK-モノスティックが接続された全てのパソコンのターミナルソフトウエア上に表示されます。
初期状態ではハンドルネーム(名前)は「8xxxxxxx:0>」のようにシリアル番号が設定されています。最後の数字は発言回数を表し、発言毎に1つ増え255になると0に戻ります。
ハンドルネーム(名前)は任意の名前に変更することが出来ます。例えば「MONOW」と設定した場合はプロンプトが「MONOW:0>」と言う表示になり誰からのメッセージか、わかりやすくなります。
ハンドルネーム(名前)の設定はインタラクティブモード(設定変更モード)で行います。インタラクティブモードに入るには、+ を3回、一呼吸(0.2~1秒間隔)置きながら入力します。上手くいかない場合は、根気よく + を入力してください。
インタラクティブモードに入ると以下のような画面が表示されます。
hを入力すると”Input handle name:”と表示されますので、好みのハンドルネーム(名前)を入力して下さい。
Sを入力して変更内容をセーブしてください。
初期状態ではアプリケーションIDは(0x67720103)で周波数チャネルは18chです。アプリケーションIDと周波数チャネルの両方の値が同じ場合に通信が可能になるので、通信範囲にあるパソコン全てにメッセージが伝わります。相手を特定せずにチャットを楽しむことが出来ます。
特定のグループ内でのみチャットを行いたい場合は、アプリケーションIDと周波数チャネルの値をグループ毎に変えることで複数のグループで混信せずにメッセージのやり取りができます。
インタラクティブモードに入ってください。
c(小文字)を入力すると"Input Channel(s):”と表示されますので、11~26を入力してください。
Sを入力して変更内容をセーブしてください。
インタラクティブモードに入ってください。
aを入力すると"Input Application ID (HEX:32bit):”と表示されますので、16進数の00010001~7FFFFFFEを入力してください。
Sを入力して変更内容をセーブしてください。
アプリケーションIDと周波数チャネルの両方の値が同じ場合に通信が可能になるので、両方の値が同じユーザーのみメッセージを見ることができます。更にアプリケーションIDと周波数チャネルが同じでも暗号化を設定することで許可されたユーザー以外がメッセージを見ることができなくなります。
インタラクティブモードに入ってください。
C(大文字)を入力すると"Input crypt mode (0,1):”と表示されますので、1を入力してください。これで暗号化がオンになります。(0を入力すると暗号化がオフになります。)
K(大文字)を入力すると"Input crypt key:”と表示されますので、任意の16バイトの文字列(暗号キー)を入力してください。共通の文字列(暗号キー)を使用している相手だけと通信が可能になります。
Sを入力して変更内容をセーブしてください。
Mode C
チャットモードでは、プロンプトの表示とエコーバック(自身が入力した文字が端末にも表示される)が行われます。全ての無線端末は子機の設定とします。電波到達範囲の全ての端末にメッセージが伝達され複数の端末でチャットできます。
親子関係は無く複数の端末間で通信できますが、宛先の指定はできずデータはブロードキャストで全ての端末に伝達されます。アスキーデータのみでバイナリデータは送れません。(0x00-0x1F, 0x7F は送信不可)
中継は最大3段(3ホップ)まで対応しています。初期設定では中継はしません。中継機能を使用する場合はインタラクティブモードにて設定が必要です。
チャットモードはインタラクティブモードにてUARTモード(m)をCに設定します。(初期設定はチャットモード)
MONOSTICK-モノスティックをパソコンやスマートフォン、タブレット端末のUSBポートに接続することで複数の端末同士でテキストチャットをすることができます。
1パケットの最大データ数は80バイトです。
送信データサイズは本文のバイト数+ハンドル名のバイト数です。
送信可能な最大送信バイト数は640バイトです。80バイト以上の場合は複数パケットに分割され送信されます。
チャットモードの書式は単純です。入力はプロンプト先頭から始まり改行文字で終端となります。
{本文(0x0-0x1F,0x7F以外)}[CRまたはLF]
プロンプトはモジュール(またはハンドル)名と、発言の続き番号が表示されます。
{モジュールのアドレス8桁}:{続き番号 0-255}> 例: 86300001:0>
{ハンドル名}:{続き番号 0-255}> 例: モノワイヤレス:2>
入力中のエラーメッセージなど
(err), (canceled) など () 書きのメッセージが出ます。
ハンドル名はインタラクティブモードで任意に設定できます。
出力メッセージはプロンプト同様、モジュールアドレス(またはハンドル名)と、発言番号の後、本文が出力されます。
{モジュールのアドレス8桁}:{続き番号 0-255}> 例: [86300038:5] Hello!
{ハンドル名}:{続き番号 0-255}> 例: [モノワイヤレス:2] こんにちわ
プロンプト上ではいくつかの制御コマンドを使用できます。
Ctrl+L ⇒ 画面のクリア(画面消去エスケープシーケンス対応のターミナル)
Ctrl+C ⇒ 入力のキャンセル
BS/DEL ⇒ 入力バッファを1バイト戻し、画面に Ctrl+H を出力します(対応ターミナルの場合、カーソルが1文字左に移動します)
通信距離が足りない場合や障害物があって通信できない場合に中継機を使用することで通信距離を延長したり通信範囲を拡張することが期待できます。
中継機能を持った端末は受信したパケットをそのまま送信します。
M2ピンをGNDに接続すると1ホップの中継機能が設定されます。インタラクティブモードで1ホップ以上の中継機能の設定もできます。
中継機能を使用する場合はインタラクティブモードで”r”を入力し、set Roleの値を1~3に設定してください。初期値は0です。
1~3は最大中継回数です。0を設定すると中継しません。中継機は受信したパケットをそのまま送信します。中継回数が指定数になるまで中継を繰り返します。
※ 設定は子機のみに有効です。 ※ 中継機の配置や数によっては多数の複製パケットが乱造され通信が不安定になる場合がありますのでご注意ください。
図のようなネットワーク構成にする場合は赤色の端末のRoleを0に青色の端末のRoleを3に設定してください。
青色の端末は最大3ホップの中継機能を持ちます。よって、赤色の端末の間に最大3台の中継端末を入れることができます。
中継機能を持つ端末の通信範囲内に他の端末がある場合は同様に中継します。